真田本城跡の桜が満開になるのは、なんと五月のゴールデンウイーク。 桜の花吹雪を鯉のぼりが泳ぐという、なんともゴージャスな光景を見ることが出来る。

 本城跡の付近は 十林寺 という地区で、山の急斜面にはりんご畑と、わずかな野菜畑に囲まれた昔からの民家が点在する。

 おそらく、この十林寺地区の身内だけで行われる春祭りらしく、御花見のように敷物の上に、多くて20家族位の方々が、煮物や、繭玉の形をした御団子で酒宴を開いている。
鯉のぼりが沢山ぶら下がるそのそばには、かざり花をつけた行灯御輿や、太鼓が用意され、盛り上がっている様子。

 近くに物欲しげに立っていると、日本酒と御団子のおすそ分けにあずかった。ラッキー!

 それじゃ、そろそろやるか? と言った雰囲気で、笛と太鼓に促され、獅子舞が始まる。  普通、獅子舞と言うのは、威勢が良いものと相場が決まっている。 ところがこの獅子舞はどうも一寸違う!威勢良く、口をパクパクさせたりせず、頭の動きが優雅・・・というか、猫が甘えるようなそぶりなのです。

 足も内まただし、かしらのかぶりものの布を手ぬぐいのように絞って、下からすくい上げるような(セクシャルな動きに見えないでもない)動き・・・

 それだけでなく、合いの手の掛け声が特徴的で、小声で、 “あ、そうか”とか、 ”あ、どうした” と、まるですねた獅子のグチを聞いているような雰囲気なのです。

 それじゃ、今度は、誰さんね・・というように、何回かの舞いに共通しているのは、激しい動きはほとんど無く、終始すねたような獅子舞であったことです。

 このお祭りが、何の誰のお祭りかは聞きそびれました。 すみません。

 民俗学に興味のある方は必見と思われます。

追 補
この十林寺区の獅子舞は、真田本城の山のはるか上にある、達磨堂の“八十八夜のお祭り”を、5月の連休に本城跡で行っていたもので、やはり豊穣祈願の“剣岩の獅子舞”と同じ意味を持つものでした。



99年の獅子舞のスケジュール
日 時
場 所
4月18日(日) 昼前後 山家神社 真田区・横沢区
4月25日(日) 午前9時30分ごろ 表木神社 荒井区
4月25日(日) 午後2時ごろ 上洗馬神社 横道区外
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5月1日(土) 午後1時30分ごろ 剣 岩 真田区

なお、残念なことに上の取材をした十林寺区の獅子は、現在、舞手がいないそうで予定はありません。