家康の首を取った真田幸村

判官びいき
 日本人はいつの時代にも、美しく滅び行く人や物にとりわけ心を惹かれるという、心やさしい特性を持っています。
 その典型が、源義経(九郎判官義経)が奥州から落ち延びてジンギスカンになったというお話があります。
 実は、大坂夏の陣で花と散った真田幸村に対しても、同じような伝説があります。


 江戸元禄、赤穂浪士の討ち入りの後に書かれた「真田三代記」という読み本には、大坂夏の陣で幸村は討ち死にしないで、秀頼とともに薩摩に落ち延びたとの記述があるそうです。
 一説によれば、長く続く徳川幕府支配に嫌気をさした庶民が、反徳川の英雄である真田幸村をひいきすることによって、憂さ晴らしをしたのではないか・・・
 赤穂浪士も、名前を変えて芝居の人気演目であり続けたのも同じ理由かもしれません。


 花のような秀頼様を 鬼のような真田が連れて
               退きも退きたる鹿児島へ

 この豊臣滅亡後に流行った歌は、その様な願望を歌ったものなのでしょう。

そこで、もっとその気持ちを書き表した本をご紹介したいと思います。
書き下ろし
スーパー歴史ロマン
 ここでは、西軍の敗因を作った元凶、淀君が突然ポックリ死んでしまうのです! すると、当然秀頼も頼れる総大将に変身し、幸村の戦略がことごとく効を奏し、天王山で徳川家康の首を取る! という、痛快この上ない良くできた小説です。
 壮大な忍術合戦あり、新戦略ありで楽しめること請け合いです!
真田幻闘記 1、2巻
北山密 著  KKロングセラーズ 発行